作者

Sumiko Ikemi

日付

2015/08/14

カテゴリー

ブランド立上げ

タグ

シーズン戦略




トレンドとは何か?


アパレルの仕事をしていて、トレンドと言えば…。

「来季売れる色は?」
「売れる柄は?」
「売れるシルエットは? ガウチョパンツはどうなる?」などなど。


アパレルのシーズンの立ち上がりには、必ずこんな会話になる。


「当たる? はずれる?」のような、八卦見(はっけみ)みたいな感覚もあるし、「ハズしたらどうしよう…」という不安もある。


本来トレンドの意味はそうではないし、そうであってはならない。
ある日突然、新しい傾向が現れるわけではなく、トレンドはすべては、前シーズン、前々シーズンから、ちゃんとつながっている。今という瞬間が単に切り取られているだけなのだ。


流れで掴めば、恐れることは何もない。
Wikipediaによればこんな感じだ。

時代の趨勢、潮流、流行のこと。
ファッション、マーケティング、経済動向分析などの分野でよく使用される。…
個々の流行の意味でも使われるが、長期的に見て人々が求めるものや、時代の要請を探り、次の計画や企画に生かそうといった趣旨で使われることも多い。

我々はこうとらえている。


トレンド = 「時代の流れ」「うねり」「消費者心理の移り変わり」

とはいえ、難しく考えず、今までよりちょっとだけ引いた目線でトレンドを見てほしい。


たとえば、アパレル市場には、 直近のトレンドとして、「70年代・ヒッピー・グランジ」というキーワードが多く出てきた。そんなとき、「なぜいま70年代なのか?」…という疑問を持ってみると良い。

1970年代は、ベトナム戦争が起こり、アメリカ国内で反戦運動のムーブメントがあった。
政治も信頼できず、混沌としたその時代が、今の時代にシンクロしている。
Woodstock、ヒッピー族、グランジテイストのファッション、サイケデリックなグラフィックなどなど。
すべては時代背景に人の心理を映し出している。
トレンドはあくまでフィルター


トレンドとは、ブランドから発信されるメッセージや商品を、


今の時代性に合わせるためのフィルターだ。
顧客からみて、ブランドから発信されるモノやコトが、新鮮なものとして捉えられるようにするためだ。

ここでも、顧客を知ることが重要だということがわかる。
顧客を知っていれば、来年顧客のニーズがどのように移っていくかも予測しやすい。
ジェネラルなトレンド情報から、あなたの顧客にぴったりな流れを当てはめることで、ブランドメッセージや商品がより魅力的なものになっていく。

「何が流行るか」ではない

神様でもない限り、来年のことなど誰にもわからない。これは紛れもない事実だ。


でも、来年の今頃、社会情勢がどうなって、消費者心理がどのような状態にあるかを予測し、できるだけ高い確率で、顧客のニーズを見極めることはできる。


それがトレンド分析だ。


たとえば、来年がオリンピックイヤーなら、明らかに原色に近い色のトーンが登場する。
なぜなら、そのタイミングで、国旗に使われるはっきりとしたカラーが目に飛び込んでくるため、商品の色にもそれが反映されるのだ。



このような大きなイベントも、消費者心理に大きく影響することを覚えておこう。
トレンド情報をしっかり噛み砕き、あなたのアパレルブランドの味方につけよう。