

2014/10/15
[アパレル・企画] 絞り込めっ!
クリエイティブディレクターの池見です。
今の世の中、何事も『絞り込み』が大切のようです。
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私がデザインのお手伝いをしている、あるアパレルメーカーさんは
ネット通販がメインです。
最近は、通販ページのコンテンツづくりにも関わらせていただいています。
お客様に届ける表現方法を考えるのは
デザインするのと同じくらいワクワクする作業です。
次のシーズンに向けた商品の「訴求ポイント」について、
スタッフの方達と相談していていたときのこと。
ある商品の順番になったとき、不思議な空気になりました。
その商品は、
肌触りの良いコットン100%の
シンプルなカーディガン。
品があってきれいな色目がついてます。
商品は決して悪いモノではないのに、
アピールするポイントが見つからない…。
素材、デザイン、カラーリング…
アピールしたい要素が見つからない。
MDにその商品を買い付けた理由を聞くと…
”年齢層も幅広く着られそうだし
シーンを選ばないシンプルなアイテムだし
色もきれいで、手頃な値段だったから”
販売するときの「訴求ポイント」って、
デザインする人の、
お客様に向けた「これだ!」っていう「押し」のポイントだったり、
買い付けた人の、
「いいねぇ!ぴったりだ!!」っていうココロが動いたポイントだったり。
そういうのは、
どんな人がどういうシーンで着るか、
ちゃんと『絞り込み』ができているから生まれること。
それがそのままお客様に伝えたい「訴求ポイント」だから、
販売ページのコンテンツなんて簡単にできちゃう!
でも、作った人や買い付けた人がココロを動かされないままに存在する商品に
伝えたいポイントがあるわけがない!
丸っこい先端の針よりも、
先端の鋭い針の方が、
簡単にモノに刺さっていくように、
ピンポイントに『絞り込まれた』メッセージの方が
人のココロにも刺さりやすい!
「誰でも」着られる!と思って出した商品は
「誰も」買ってくれません。
『絞り込んだ』ターゲットに
『絞り込んだ』シーンをイメージして
『絞り込んだ』メッセージを
鋭く送りましょう!!
きっと結果はみるみる内に変わってきますよ。
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