

2015/03/11
[アパレル・マーケティング] 3・11 「価値観」の変化
早いもので4年が経ちました。
***
人が生きて行く上で、
何が大切で、何が無駄で、何が人のこころをささえるか。
「価値観」の根底を大きく変えた出来事、
それが震災だったように思います。
確かあの日も、今日のように冷たい風が吹いていた気がします。
その瞬間、私は大阪にいました。
事態の深刻さを把握するのに少々時間がかかったけれど、
携帯電話がつながらない状況が不安を煽りました。
自分の命があることに感謝した。
家族や友人が皆無事だということを知り、ホッとして涙が出た。
家があり、雨風、寒さをしのげることが何よりありがたく、
余計なものを排除して、削ぎ落として、
あの衝撃から4年経った今、
そのとき感じたこれらの感情は明らかに薄れていると思います。
この4年という時間の中で、私たちは何ができて、何ができなかったのか。
企業人として。
本当に必要なものとは何か。
本当に人の役に立つこととは何か。
本当に価値のあるものとは何か。
このように変化した「価値観」の上で、
私たちはビジネスを構築していかなければならない。
過去の「価値観」に戻ることはできない。
過去の「常識」はもう通用しない。
これらのことを考えて、考えて、
こころに刺さるほど研ぎすまされた状態になったとき、
人の気持ちを動かすものが生まれる。
インターネットの発達により、
さまざまな種類の情報が簡単に手に入る今日、
本当に必要な「価値」にフォーカスすることこそが、
ビジネスの新たな切り口を創り出す原動力となる。
臆病になることは何も生み出さない。
一歩前に出ること。
過去の「常識」を否定してかかること。
そんな視点が今必要とされていると思う。
あの日から4年。
この日を忘れないためにも、
「価値観」が大きく変化した日として、
少なくとも一年に一度、立ち止まって、
このようなことを考える日にしてみてはいかがでしょうか。


