

2014/10/03
[アパレル・マーケティング] ブランドについて―vol.1 「ブランドは『個性』なり」
クリエイティブディレクターの池見です。
今回は、まさに「ブランド」の核となる『個性』についてお話していきます。
***
「ブランド」は世の中に数多ありますが、
ひとつひとつは創業者による強い「想い」の中から発祥したものです。
まさにこれぞ「ブランド」の『個性』そのものと言えるのです。
考えてみて下さい。
三度のごはんよりサーフィンが好きな男が「サーフブランド」を立ち上げるときのことを。
自分のサーフィンスタイルにあったボードの材質やシェイプ。
ホームであるビーチのロケーションが作り出す空気感。
大好きな色やモチーフ。
ボードと同じテイストのテンションあがるボードショーツと、肌触りの良いパーカ。
これらひとつひとつにこの男の「想い」と「メッセージ」が込められています。
だから、ブレテナイ!
『個性』がストレートに表現され、光り輝いているのです。
彼は必死になってこのメッセージを伝えようとします。
従ってプロモーションや販売ツールもブレることはありません。
強い「メッセージ」を載せてターゲットに刺さっていきます。
「ブランド」のあるべき姿は、シンプルにこれ!
『個性』なき「ブランド」を「ブランド」と呼ぶ事なかれ!!
女性の自立を目指したココ・シャネル。
馬具工房として創業したエルメス家。
多くのビッグメゾンも、
このような創業者の「想い」を「ブランド」の『個性』として発信しています。
そしてどの時代においても「ブランド」の「鮮度」を維持するために多大なエネルギーを投じています。
ブランドの「鮮度」を維持するってどうすれば?
これについては次号にて。


