

2014/10/04
[アパレル・マーケティング] ブランドについて―vol.2 ブランドの『鮮度』を保つために
クリエイティブディレクターの郡です。
前回、ブランドは「個性」である!というお話ししましたが、
今回はブランドの『鮮度』を保つ方法についてお話しします。
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ブランドは「生き物」です。
ブランドは放っておくと歳をとり、老けてしまいます。
つまり『鮮度』を保っていかなければ、輝きが薄れ、色あせてしまいます。
だから「ブランド」には、時代性にあったビタミンを注入していく必要があります。
数年前、ビッグメゾンが相次いでデザイナーを交代させました。
これも『鮮度』を保つために、時代にあったビタミンを注入させるための動きのひとつですね。
このビタミン剤こそが、いわゆる「トレンド」というものです。
注意!
「トレンド」とは、
流行っているディテール、売れるディテール、
投入すれば儲かるディテール
…ではないっ!!!
「トレンド」は、時間の流れ、時代の大きなうねりです。
ひとは無意識のうちにモノも見方や考え方をその流れやうねりにフィットさせていきます。
だから、ひとが『鮮度』があると思うようなアウトプット、
つまり、流れやうねりにフィットしたアウトプットをする必要があるのです。
しかし!
「トレンド」ばかり追いかけ回して、前回お話ししたような『個性』を見失ってしまっている
残念なブランドがなんと多いことか…。
この状態を「トレンド」に振り回されている!といいます。
これでは『鮮度』を保つどころか、何の「ブランド」だったかすらわからなくなってしまいます。
ではどうしたら「トレンド」に振り回されず、「ブランド」の『鮮度』保つことができるのか?!
これもまた、答えはひとつ。
「トレンド」を「ブランドアイデンティティ」のフィルターにかけること。
(※くわしくはこちらをどうぞ →ブランドアイデンティティ –「あふれる情報!」)
こうすれば「ブランド」は『鮮度』を保ち、
いつもフレッシュで魅力的な輝きを放つ存在であり続けるのです。


