

2015/03/16
[アパレル・マーケティング] 『USP』
クリエイティブディレクターの池見です。
マーケティング的な視点…大事です。
***
マテリカは、アパレル業界で服を作り続けてきました。
服そのものをデザインする。
素材を開発する。
色や付属などディテールを決める。
サンプルをつくる。
世の中に旅立たせるためのすべてを完成させる。
シーズンコンセプトをつくる。
ブランドそのもののコンセプトを作り替える。
などなど、その他いっぱい。
いろんな角度からモノ作りをしてきました。
そんなモノ作りのプロセスの前提となるのは、
「来年の商売をどうするか?」ということ。
来年のことなんて誰にもわからない。
それでも進めて、勝負をかける。
だから誰もが不安になるし、
迷うのは当然のことかもしれません。
でも、マネージメントサイドが「迷子」になると、
現場としては、正直つらい!
作業量も増えるし、モチベーションも下がる。
ロスも増えるし、良いことはひとつもない。
そんなモノ作りのプロセスで「迷子」にならないための唯一の方法があります。
それはズバリ!
『USP』をきっちり決めること。
『USP』というのは、
最近マーケティングの世界でよく見かけるワードで、
Unique Selling Proposition の略。
「消費者の購入理由となる特徴的なベネフィットを表すスローガンやメッセージその他の価値提案のことをいう。」…と、
コトバンクにでていました。
早い話が、
「お客様が買う理由」ってこと。
なぜ、
貴方のお店で、
その商品を、
お客様が買うのか?!
その理由をきっちり作るためのベースが、
「他の追随を許さない『個性』」なのです。
このブログは、終始一貫して、
『個性』の重要性について語り続けてきました。
なぜ『個性』にフォーカスしたアウトプットなのか?
これがブランドの成功に最も重要なことだという事例も、
数多くブログにアップしてきました。
もし、
世の中で売れているものと同質化した商品の集積で売上をつくるなら、
行き着くところはただひとつ…他店より1円でも安く売ること。
このブログを読んでくださっている方々は、
低価格競争に巻き込まれたくない!という思いを持った方が90%以上だと思っています。
そうであれば、
まずは『USP』をきっちり確立すること。
マテリカは、
MBAを取った優秀な人材の集合体でもないし、
マーケティングのプロとして活躍しているのでもないし、
コンサルタント業を営んでいる訳でもありません。
そんなマテリカですら、
『USP』などという言葉を口にしています。
マーケティングの知識は特別な人だけが持っているものではない。
高いお金を払わなければ手に入らないものでもない。
ちょっとした知識を自分の業務に当てはめれば、
「目からウロコ」なことがたくさんあります。
木ばかりみて森が見えなくなることもありますが、
こころして森を見るように、
俯瞰した目でプロジェクトを見るように。
マネージメントに関わるみなさん。
是非心がけてください。


